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自分好みシャンパーニュの見つけ方知ってる!?品種やヴィンテージとは?

一口にシャンパーニュ(シャンパン)といっても、その中で、味の違いや品種、ボトルの大きさ、畑の格や、大手メゾンや、小規模生産者などの違いなど、色んな種類があります。自分好みのシャンパーニュ(シャンパン)を見つけるための参考にもなる、いくつか知っておきたいシャンパーニュ(シャンパン)の種類をご紹介します。

■シャンパーニュ(シャンパン)の種類、ヴィンテージとは?

シャンパーニュ(シャンパン)のラベルには、収穫された年を記載しているヴィンテージシャンパーニュ(シャンパン)と、NV(ノン・ヴィンテージ)の2つの種類の記載があります。まず、ヴィンテージシャンパーニュ(シャンパン)の条件は、その年に収穫されたぶどうが80%以上入っている事が条件となり、使われるぶどうが良品質の年のみに製造されています。また、瓶寧熟成は最低でも3年以上です。
NV(ノン・ヴィンテージ)は、ラベルに収穫年の記載がなく、様々な年のワインがブレンドされています。味や品質が安定しており、基本的なシャンパーニュ(シャンパン)とです。瓶内熟成は、最低15か月です。シャンパーニュ(シャンパン)に使われるぶどう品種には、何があるのか。
品種による違いがあります。殆どは、様々な年、品種を混ぜて安定した味を出していますが、白ぶどうだけ、黒ぶどうだけで造られているシャンパーニュ(シャンパン)もあります。白ブドウのシャルドネだけで作ったシャンパーニュ(シャンパン)をBlanc de Blancs(ブラン・ド・ブラン)と言います。

また、黒ぶどうだけで作られたシャンパーニュ(シャンパン)をBlanc de Noir(ブランド・ノワール)といいます。この中には、ピノ・ノワールだけのもの、ピノ・ムニエだけのもの、または、両方をブレンドしたものが存在しています。
色の違いでは、ロゼ・シャンパーニュ(シャンパン)があります。作り方としては、ぶどうを搾汁したあと、一定期間黒ぶどうの果皮を漬け込み果皮の色を果汁につけたものと。ブレンドの時に赤ワインを混ぜてピンク色にしたものがあります。ぶどうは、黒ぶどうだけでなく、白ブドウも使用しているものもあります。

 

■シャンパーニュ(シャンパン)の格の違いとは

シャンパーニュ(シャンパン)にも、畑の格があります。シャンパーニュ地方には、17つの特急畑(グラン・クリュ)があり、その畑でつくられるぶどうは特に高品質なため、高値で取引されています。グラン・クリュで収穫されたぶどうは、17つの畑、どこの畑のものを混ぜてもラベルには、グラン・クリュと記載してもいいことになっています。それと同じように、プルミエ・クリュと言う1級畑があります。こちらは、グラン・クリュよりも数が多く、またスタンダートキヴェよりも、味がよく高品質になっていて、最近ではよく注目されています。

 

■シャンパーニュ(シャンパン)の甘辛度の違いとは

シャンパーニュ(シャンパン)を作る工程で、甘みを付けるためドザージュという工程があります。その時入れる甘いリキュールの量によって、甘辛度が変わっています。3g/ℓ以下は、ブリュット・ナチュール、ドザージュ・ゼロ 極辛口。0~6g/ℓは、エクストラ・ブリュット 極辛口となっています。

12g/ℓ以下は、ブリュットでこちらが、よく市場に出回っている辛口です。12~17g/ℓエクストラ・ドライといって、中辛口。17~32g/ℓがセックといって、中口。32~50g/ℓがドゥミ・セックと呼ばれており、中甘口。50g/以上~がドゥーと、言う甘口になっています。

■メゾンの業態の違いとは

最後に、大手メゾンや小規模な生産者などの、業態の違いもご紹介いたします。
まず、NM(ネゴシアン・マニュプラン)と、呼ばれる大手メゾンです。こちらは、原料を他社から購入し、自社ブランドの味にして販売するメゾンです。自社畑を所有しているメゾンもあります。
RM(レコルタン・マニュプラン)小規模生産者で、ぶどう栽培から醸造、瓶詰、販売まで家族経営で行っているメゾンです。近年急激に輸入量が増えてきています。
CM(コオペラディブ・ド・マニュピュラン)は、生活協同組合のことです。色んな農家がぶどうを持ってきて、協同組合でシャンパーニュ(シャンパン)を造り、協同組合の名前で販売しています。
MA(マルク・ダシュトゥール)は、有名レストランや、ホテルがメゾンに頼んで、自社のプライベートブランドを作ってもらっている、シャンパーニュ(シャンパン)です。
RC(レコルタン・コオペラトゥール)は、ぶどう栽培者兼協同組合の事です。加入している組合から、原酒や出荷前のシャンパーニュ(シャンパン)を買ってきて、自社ブランドとして販売しています。
SR(ソシエテ・ド・レコルタン)は、ぶどう栽培業者団体のことです。同じ団体に所属する会員の畑で収穫されたぶどうでシャンパンを作っています。

 

■それぞれの違いがありましたね

普段は、金額やラベルデザイン以外には、あまり気にせず、飲んだり、買ったりしているシャンパーニュ(シャンパン)ですが、こうやって、甘辛度の違いや、品種の違い、また業態の違いなどを知るとプレゼントにする時や、自分で買って飲む時、特に甘辛度は、食事に合わせる時には、選ぶ基準がわかってきます。参考になりましたでしょうか。

                                
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