ル・メニル・シュルオジェで、長い歴史を持つぶどう栽培農家が、シャンパーニュ(シャンパン)メゾンを設立しました。このメゾンは、年間で約100ケースしか造られず、超希少なシャンパーニュ(シャンパン)です。グラン・クリュ畑から造られる愛好家に人気の「ベルナール・ペルトワ」をご紹介します。
ベルナール・ペルトワは、ル・メニル・シュル・オジェで、長い間ぶどう栽培農家として、大手メゾンにぶどうを栽培、販売してきた名家です。10世代以上続き、1910年に、レコルタン・マニュプラン(RM)として、メゾンを創設されました。現当主のパトリック・ペルトワが、1992年より引き継ぎ現在に至ります。
年間生産量が、20000~25000本という、レコルタン・マニュプラン(RM)の中でもかなり小さな規模で、生産量のほとんどが、ヨーロッパのシャンパーニュ(シャンパン)愛好家1500人に、予約で完売してしまっています。自社が持っている畑は、15ヘクタールありますが、メゾンの名前で出しているシャンパーニュ(シャンパン)は、その中でもグラン・クリュ畑のル・メニル・シュルオジェと、オジェの4.5ヘクタールのみしか使用しません。他の畑のぶどうは、大手のネゴシアンや、協同組合へ販売しています。
すべてのキュヴェは、ル・メニル・シュル・オジェ95%、オジェ5%のブレンドで瓶詰めされています。このメゾンのオジェの畑は、ル・メニル・シュルオジェの畑との境にあり、斜面の方向や、土壌などが同じであることから、実質上ル・メニル・シュルオジェ100%の単一テロワールものといっていいものです。また、ぶどう栽培には、厳格な、リュット・レゾネを適用しています。
原則的に、化学肥料、除草剤、殺虫剤といった農薬は、使用しておらず、グラン・クリュのシャルドネの平均樹齢は25年となっています。現当主のパトリックは、たっぷりとしたミネラル分を自分のシャンパーニュ(シャンパン)に求めています。もともと白亜土壌であるとはいえ、ミネラル分を得るためには、根を土中深くまで伸ばし、養分を吸い上げるしか方法がないため、良い畑(土造り)をモットーとしています。
このメゾンのスタンダードのブリュットでも4年間以上、キュヴェ・プレスティージュにいたっては6~7年間ビン熟成をしてから出荷されています。
このメゾンのすべてのシャンパーニュ(シャンパン)は、一番絞り果汁のみで造られています。また、小さい区画をいくつも持っており、各区画の収量に対応した、様々な形の小型タンク(エナメル製とステンレス製)で区画ごとにきめ細かく醸造を行っています。生産量が少ないため、ほとんどの工程は、手作業で丁寧に行われています。
常連の顧客に迷惑がかかるため、ワインガイドには一切出展しておりません。現状の顧客だけでも生産量が追いついておらず、約7年間熟成させてから発売する最上級品キュヴェ・プレスティージュにいたっては、年間2200本のみの割り当てです。
・ブリュット ブラン・ド・ブラン グラン・クリュNV(Brut Blanc de Blancs Grand Cru NV)
シャルドネ100%
・ブリュット キュヴェ・ド・レゼルヴ ブラン・ド・ブラン グラン・クリュ(Brut Cuvée de Réserve Blanc de Blancs Grand Cru NV)
シャルドネ100%
・ブリュット キュヴェ・プレスティージュ ブラン・ド・ブラン グラン・クリュ(Brut Cuvée Prestige Blanc de Blancs Grand Cru NV)
シャルドネ100%