デュヴァル・ルロワは、ぶどう栽培から醸造まで、一貫して品質管理することを大切にし、コート・デ・ブラン地区を中心に日当たりの良い丘陵地の畑を広い範囲で買い増ししながら、160年に亘って家族経営を続けているメゾンです。女性的、繊細、気品をキーワードに、個性豊かなラインナップを持つデュヴァル・ルロワをご紹介します。
デュヴァル・ルロワとは
コート・デ・ブラン地区のヴェルテュ村(プルミエ・クリュ村)を拠点とし、現在、オーナーと醸造責任者が共に女性というメゾンです。女性ならではの視点、感性で、繊細で気品あるシャンパーニュ(シャンパン)を生み出しています。
デュヴァル・ルロワの歴史
ヴェルテュ村でぶどう栽培をしていたデュヴァル家と、ランス市のシャンパーニュ(シャンパン)商人だったルロワ家の2つの家が手を組み、1859年に設立したのが、デュヴァル・ルロワです。それ以来、約160年に亘って、父から息子へ代々引き継がれてきました。
どこの傘下にも入らず、家族経営を守り続ける
当主のキャロル女史は、1991年に夫が亡くなったことにより、経営の指揮を執ることになりました。今は、その当時まだ幼かった、ジュリアン、シャルル、ルイの3人の息子たちも成長し、亡き父の願い通り、3人ともメゾン運営に参画しています。予期せぬ事態にも屈せず、家族経営を続けていることが、デュヴァル・ルロワの誇りです。
上質なぶどうから上質なシャンパーニュ(シャンパン)を
デュヴァル・ルロワは、200haの自社畑を所有しています。主にコート・デ・ブラン地区の畑で、その40%が、グラン・クリュ、プルミエ・クリュです。シェフが食材を吟味するのと同じように、上質な食事にふさわしいシャンパーニュ(シャンパン)を生み出せるぶどうを吟味し、村ごと、畑ごと、立地ごと、ぶどうごとに、できるだけ細かく分けて管理しています。そのため生み出せるキュヴェの幅が広く、ラインナップも豊富です。
品質を追求してアクティブに活動する
収穫したぶどうをできるだけ新鮮な状態で圧搾するため、5つの村に16の圧搾機を設置するなど、品質管理を徹底していて、1994年にはシャンパーニュ(シャンパン)のメゾンとしては初めて、世界的な品質規格ISO9002を取得しました。またNM(ネゴシアン・マニピュラン)としては珍しく、一部の畑でオーガニック認証を取得していて、いち早く、認証畑のみのぶどうから生産したシャンパーニュ(シャンパン)をリリースしたメゾンでもあります。
女性の視点を大事に
デュヴァル・ルロワでは、食物アレルギーに対応するため、ワインの清澄に、動物性食品(卵白など)を使用していません。当主のキャロル女史と、醸造責任者のサンドリーヌ女史による、女性目線ならではの取り組みとも言えます。また清澄剤を使わないことで、より細やかな泡がゆっくりと立ち上ることになり、ソフトで女性的な印象になっているのもデュヴァル・ルロワの特徴です。
1911年から100年以上作られているデュヴァル・ルロワの定番
Duval Leroy Fleur de Champagne Brut Premier Cru デュヴァル・ルロワ フルール・ド・シャンパーニュ ブリュット プルミエ・クリュ
シャルドネ70%、ピノ・ノワール30% ドザージュ8g/L
花のようなブーケを放つことから「シャンパーニュの花」と名付けられました。
ヴェルテュ村の単一畑で作るヴィンテージ・シャンパーニュ(シャンパン)
Duval Leroy Clos des Bouveries Millésime デュヴァル・ルロワ クロ・デ・ブーヴリー ミレジム
シャルドネ100% ドザージュ4g/L
良年のみではなく、2002年から毎年生産して、その年の個性、特徴、気候を記録する試みを行なっています。
女性が作る女性のシャンパーニュ(シャンパン)
Duval Leroy Femme de Champagne Millésime デュヴァル・ルロワ ファム・ド・シャンパーニュ ミレジム
シャルドネ95%、ピノ・ノワール5% ドザージュ6g/L
「シャンパーニュの女性」という意味で、メゾンの象徴とも言えるプレステージ・キュヴェです。