ボーモン・デ・クレイエールのシャンパーニュ(シャンパン)は、ムニエ主体の100%自社畑で収穫されるぶどうから、「クール・ド・キュヴェ」という、とても純度の高い果汁を得て作られます。長期の熟成を経てもなおフレッシュさを湛えるシャンパーニュ(シャンパン)作りを目指す、ボーモン・デ・クレイエールをご紹介します。
○ボーモン・デ・クレイエールとは
250のぶどう栽培家の組合員からなる、協同組合が作るシャンパーニュ(シャンパン)で、CM(コーポラティブ・ド・マニピュラシオン)の業態のメゾンです。庭のような小さな畑も含め、自社畑は85ha。そのうちの4分の3は、エペルネ近郊のマルドゥイユ村にあります。
メゾン名は、マルドゥイユ村にある優良区画の名前からつけられました。
○ボーモン・デ・クレイエールの歴史
地元への愛情を持った、エペルネ周辺の独立心の高いぶどう栽培家たちが集まり、自分たちの高品質なぶどうで、最高のシャンパーニュ(シャンパン)のブランドを立ち上げようと1955年に設立されました。
そのクオリティは世界中で認められ、今は生産の70%が輸出されています。2014年にISO22000(食品安全マネジメントシステム)の認証を取得したこともまた、その品質の高さを証明しています。
○ムニエ
ボーモン・デ・クレイエールが拠点とする、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区のマルドゥイユ村は、白亜質土壌で、特に品質の高いムニエを生み出すテロワールを持つ村です。このメゾンも栽培の60%以上をムニエが占めています。シャンパーニュ地方の地ぶどうでもあり、地元を愛する栽培家たちが大切にしている品種です。
○クール・ド・キュヴェ
ボーモン・デ・クレイエールでは、キュヴェと呼ばれる第一搾汁のみを用いてシャンパーニュ(シャンパン)を作りますが、さらに、キュヴェを精製した「クール・ド・キュヴェ」をも取り出し、ヴィンテージやプレステージのシャンパーニュ(シャンパン)は、クール・ド・キュヴェのみで作っています。
このクール・ド・キュヴェの存在が、メゾンの最大の特徴です。コストも手間もかかるため、他に使うメゾンはないからです。
○完全に自社生産して、品質管理を徹底
組合員の栽培家たちは、まず必要なのは品質の高いぶどうだと考え、常に畑に目を配って高品質なぶどうを作り、それを収穫後すぐ最新式の圧搾機でプレスします。自社で圧搾する設備を持つからこそ、そこに投資をして、クール・ド・キュヴェという、さらに高品質な果汁を追求することもできるのです。畑から圧搾、醸造まで、一貫して自社生産を行なうことで、徹底した品質管理を行なっています。
・ムニエに思いを寄せるメゾンの、ムニエ主体のスタンダード・キュヴェ
Beaumont des Crayères Grande réserve Brut ボーモン・デ・クレイエール グランド・レゼルヴ ブリュット
ムニエ60%、シャルドネ25%、ピノ・ノワール15% ドザージュ9g/L
このスタンダード・キュヴェにも、クール・ド・キュヴェが一部使われています
Beaumont des Crayères Fleur de prestige Vintage ボーモン・デ・クレイエール フルール・ド・プレスティージュ ヴィンテージ
シャルドネ50%、ピノ・ノワール40%、ムニエ10% ドザージュ10g/L
最高純度の果汁は、長期の熟成を経ても、驚きのフレッシュさ、ピュアさを保たせます
Beaumont des Crayères Fleur de Meunier Brut nature ボーモン・デ・クレイエール フルール・ド・ムニエ ブリュット・ナチュール
ムニエ100% ドザージュ0g/L
ムニエが最高のシャンパーニュ(シャンパン)になることを知らしめるべく、2008年に誕生した銘柄