先日、世田谷某所で開かれた日本初入荷の「シャンパーニュ・ボリウー」のお披露目会にご招待いただきました。シャンパーニュ地方の2大拠点でもある「ランス」と「エペルネ」のあるマルヌ県の南東部に位置する「ヴィトリー丘陸地帯」にある中でもたったの4軒しかない地域にある希少な生産者をご紹介します。
現当主のチャールズ氏は復興後3代目にあたります。
1800年代後半に猛威を振るったフィロキセラが徐々に北上し、「ヴィトリー丘陸地帯」のぶどうも例外ではなく絶滅してしまいました。その後、フランス政府は、シャンパーニュの聖地「コートデ・ブラン地区」の復興を真っ先に行いましたが、「ヴィトリー丘陸地帯」は100年もの長期に渡ってシャルドネ主体の生産地として人々の記憶から遠ざかっていました。
約100年後の1900年後半になり、ようやく復興に着手し、この「ヴィトリー丘陸地帯」で情熱をかけた素晴らしいシャルドネを造っています。
・Brut Pepin de Vigne(ペパン・ド・ヴィーニュ)
シャルドネ70%、ピノ・ムニエ30% ドサージュ9g/L
スタンダードキュヴェになり、銘柄名の「ペパン・ド・ヴィーニュ」はぶどうの種という意味です。樹齢は10〜20年の若い樹のぶどうから造られています。
・Cordon de Rose(コルドン・ド・ロゼ)
シャルドネ80%、ピノ・ムニエ20% ドサージュ11g/L
ボウリー唯一のロゼで、銘柄名の「コルドン・ド・ロゼ」とはピンクのリボンという意味です。年間の生産量は3000本と少ない希少なロゼ・シャンパーニュは、アッサンブラージュして造られています。
・Fleur de Craie(フルール・ド・クレ)
シャルドネ100% ドサージュ6.5g/L
ブラン・ド・ブランになります。「フルール・ド・クレ」とは「石灰の花」という意味で、「ヴィトリー丘陸地帯」の土壌は石灰が多く、上質なミネラル分を吸収した素晴らしいシャルドネが造られます。ぶどうの平均樹齢は35年、カーヴで5年間寝かせたのちに出荷されます。
・Carnet de Leone(レオネ)
ドサージュ4g/L
ボリウーのトップ・キュベで瓶の形状が非常に特徴的です。銘柄名の「レオネ」はとは創始者の祖父の名前で敬意を表してつけたそうです。ぶどうの樹齢は40年、オーク樽にて熟成させ、その後カーブで瓶の中で8年間寝かせたのちに出荷されます。年間生産量はたった1000本のみ大変希少なシャンパーニュとなります。
東京都港区赤坂4-13-18
03-3589-3955
東京都港区南青山4-9-3 VIVRE AOYAMA1F
03-5413-5750
世田谷の某所にあるメゾネットが素敵なマンションで、テラスのある素敵な空間で、希少なシャンパーニュを頂く貴重な機会でした。ボリウーは小売しないので、レストランで見かけたらぜひ飲んでみてください!