1798年に創業され、200年以上の歴史と伝統を持つジャクソン。グラン・クリュ アイ村、デイジー村などの、52haもの自社畑を中心とした畑は、葡萄の根が十分にミネラル分を吸収できるように、土壌の手入れを怠らず、収穫時には栽培責任者が全ての畑を見て回ります。
■ジャクソン生産者情報
代表者:Jean-Hervé Chiquet
見学について:見学/業界関係者のみ 予約/要 仏語 英語
これは、「ワインはセラーからではなく、畑から生まれる」という考えの下からです。醸造においても、現在では珍しい、旧式の垂直プレス機を使用し、よりクリアな果汁を求め丁寧に圧搾されています。
使用されるマストは一番搾りのみなのがジャクソンの特徴です。
ジャクソンがシャロン・シュル・マルヌで創業された1798年頃は、ナポレオンが指揮官として凱旋を繰り返していたころで、東欧への遠征ではジャクソンを買うためにシャロン村に立ち寄ったと言われています。
シャンパーニュ好きとして知られているナポレオンですが、1810年のナポレオン1世がマリー=ルイーズとの結婚式に振る舞ったのは、このジャクソンです。皇帝から最高栄誉を賞され、「メダユ・ドール」を献上されました。
メゾンの紋章として今日も掲げられています。
ジャクソンはナポレオンの肩入れのおかげもあったことから、急速に躍進し、シャンパーニュで最も重要なブランドの仲間入りを果たしました。
創業者の息子、アドルフ・ジャクソンの時代には、多くの新しい技術によって、19世紀のシャンパーニュ作りに大きな変化を与えます。ドクター・ギュイヨとの栽培の共同研究で、苗木のギュイヨ方式の仕立て方を考案し、科学者ジャン・パティスタフランセーズに助言をし、それまでは職人の勘で行っていた糖度濃度の測定の方法を定形化させました。
これにより、壜の爆発率を25%から4%にまで激減させ、シャンパーニュを商売として安定化させるために大きく貢献しました。
コルク栓を抑える金具「ミュズレ」と「キャップシール」を開発したのもジャクソンです。長い歴史と共に飛躍し続けてきたジャクソンは、世界に認められ、高い評価を受け続けています。
・Cuvée #736 NV(キュヴェ736)
シャルドネ53%、ピノ・ノワール29%、ムニエ18%
・Dizy Les Terres Rouges Rosé 2007(ディジー・レ・テール・ルージュ・ロゼ)
ピノ・ノワール100%
・Avize ChampsCaïn 2004(アヴィズ・シャン・カン)
シャルドネ100%
・Dizy Corne Bautray 2004(ディジー・コルス・ボートレイ)
シャルドネ100%
・AÿVauzelle Terme 2004(アイ・ヴォーゼル・テルム)
ピノ・ノワール100%