代表者のベルトラン・ゴトロは、シャンパーニュ地方の最南端に位置するオーブ県のビュシエール・アルス村で、代々農業とブドウ栽培を家業とする農家に生まれました。リシャール・シュルランは母方の従妹にあたります。
「ヴェット・エ・ソルベ」というドメーヌ名は、「ヴェット」と「ソルベ」という2つの優良畑の名前が組み合わされてできた名前です。ベルトランはブドウ畑を受け継ぎ、すぐに有機栽培に転換し、1993年からは除草剤の散布を止めました。
しかし、父の代まで使用していた化学肥料の影響で樹勢が強く、収穫量をなかなか抑えることができず、理想とするブドウができるまで長い年月を要しますが、忍耐強く時間を書けました。初めてリリースできたのは9年後の2001年です。
リリースできるまでの間、土壌分析の世界的権威であるクロード・ブルギニョンに栽培の教えを乞い、1998年からはビオディナミを実践し、デメテールの認証を受け、1999年からアンセルム・セロスから現場でシャンパーニュ造りを学び、大きく影響を受けます。
2001年に最初のキュヴェ・フィデルを4000本作り出しました。2002年、2003年は5000本。2004年は10000本の生産量で、今後これ以上増やす予定はないそうなので、かなり生産量は少ない生産者でもあります。最も古い畑は樹齢35年にもなりますが、1985年と1986年の大凍結のため植え替えたものもあり、平均樹齢は20年です。
この地域の平均収穫量は75~80hl/haですが、ゴトロの収穫量は枝1本あたり1房のみに仕立てているため、わずか20~25hl/haです。自社畑は森に囲まれた標高340mの斜面にあり、ビオディナミの環境がよく維持されています。
発酵・熟成はアルノー・アントなど、ブルゴーニュの造り手から受け継いだ樽で行っています。多くは225リットルの樽で行われますが、シャルドネは2002年に買った400リットルの樽で行われています。圧搾は伝統的なコカール製垂直式プレスです。
最近では、デュヴァル・ルロワ で名を馳せた天才醸造家の エルヴェ・ジェスタンをコンサルサントに迎えています。ベルトランは、「生命が宿り、人に喜びを与えることのできるシャンパーニュ」を造るため、飽くなき探究心と努力で、生命力に溢れた独自のシャンパーニュを造り出しています。
・Cuvée Fidèle-Non Dosé 2009 (キュヴェ・フィデル・ノン・ドゼ)
ピノ・ノワール100%
・Blanc d’Argile 2009 (ブラン・ダルジル)
ピノ・ノワール100%
・Cuvée Saignée de Sorbée 2009 (キュヴェ・セニョ・ド・ソルベ)
ピノ・ノワール100%