外観が斬新で、シャンパーニュ(シャンパン)では極めて珍しい「12面体ボトル」を採用し、王冠には純正スワロフスキー製の直径2mm程のクリスタルが嵌め込まれてるアラン・ナヴァールを今回はご紹介します。
創業1899年のダニエル・デュボワのデュボワ家にアランが婿入りし、1986年に継承しRMのアラン・ナヴァールを設立しました。シャンパーニュにおいて、優良な造り手は、手間がかかるのですが、収穫年はもちろん、品種、区画、収穫日等の違いごとに別々のタンクでワインを貯蔵しています。ビン詰め時のブレンドは、それぞれのタンクごとに試飲を重ね、各ワインの特性を吟味した上で行われます。
それぞれのメゾンのスタンダードシャンパーニュやシャンパーニュにおける概念として、 毎年同じ品質、同じ味のシャンパーニュを作らなければならず、 それぞれのタンクによって「このタンクはスタンダード、このタンクはブラン・ド・ブラン」と、いったようにあらかじめ決まった基準で選びシャンパーニュになっていきます。
こちらのアラン・ナヴァールの中には、シャンパーニュの中でもとりわけ珍しい作り方をしている、「ジェネラシオンン・トロワ」というシャンパーニュがあります。 それはこの毎年のビン詰め時におけるブレンドの判断基準を「2000本分、最高品質のシャンパーニュを造ること」一点のみに求めたシャンパーニュです。
「他のワイン産地、例えばブルゴーニュなどでは、毎年、様々な新しい試みが行われ絶えず変化が起こって高い品質のワインが出来ていますが、ここシャンパーニュでは伝統を重んじる傾向があるので、 なおさら意識的に、従来の常識や価値観にとらわれない発想をしていかなければならないと思います。大事なことはただひとつ、より美味しいシャンパンを造ること、です。」と、アランは話します。
「ジェネラシオン・トロワ」は「3世代」という意味です。 代々ぶどう栽培を営んできた彼らの先祖に敬意を表したものであると同時に 「(常識や価値観などは時代とともに変化するが)本当の美味しさは、世代を超えて不変のものである」という意味が込められています。
その年のビン詰め時点における最高品質のワインを将来にわたって最高品質のシャンパーニュなるように選抜してブレンドするため、品種構成や畑の区画等は毎年変わります。 また、アラン・ナヴァールは収穫したブドウの一部を225リットルの小樽で発酵・熟成(貯蔵)しており、 最近の傾向として「ジェネラシオン・トロワ」のヴァン・ド・レゼルヴには、この樽熟成分が選ばれることが多いです。
・Brut Réserve(ブリュット・レゼルヴ)
ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネが3分の1ずつのブレンド
・Brut Rosé Saignée(ブリュット ロゼ セニエ)
ピノ・ムニエ90%、ピノ・ノワール10%
・Génération 3(ジェネラシオン・トロワ)
ピノ・ノワール90%、シャルドネ10%
・Brut Prestige(ブリュット プレステージュ)
ピノ・ノワール50%、シャルドネ50%