シャンパーニュ地方のエペルネーから南に約80kmの場所にある、トロワに近いコート・デ・バール地区のモングー村に位置しています。生まれ故郷に兄弟4人で、ゼロからスタートした家族経営の生産者をご紹介します。
丸みを帯びた丘はブドウに覆われており、トロワの街を一望できます。 コート・デ・バール地区は、シャルドネの銘醸地であるコート・デ・ブラン地区と同じ時代、同じ地層の白亜質の土壌です。 モングーの日当たりは南東向きで、コート・デ・ブランより日照量が多めです。 1864年に造り手のジャック・ラセーニュが、生まれ故郷のモングー村の恵まれた立地条件に惹かれ、斜面に広がる優れた畑を少しずつ購入し、拡張しながら自分たちの手でブドウの苗を植えて行くという、まさにゼロからのスタートでした。
畑の表土は15~40cmのみで、その下には8000年前のチョーク質の土壌が広がっています。 畑には堆肥も窒素も人為的なものは一切使用していません。 昔ながらの栽培を引き継ぎ、手間のかかる作業を家族で丁寧に行なっています。 9月に入ると天候を見極めながら、区画ごとに収穫し、伝統的なコカールという圧搾機で圧搾します。 圧搾された果汁は、ゆっくりと時間をかけて熟成されていきます。
シュール・リー状態で熟成させることで、たった一つのクリュでありながら、区画やその年の特徴を、より鮮明に表現させています。 そこからアッサンブラージュを行い、数年かけて熟成させていきます。 醸造・熟成中は極力ポンプを使わず、ブドウ本来の香りを失わないように、亜硫酸も極力使用しません。
原酒のブレンドは、収穫年のワインを60%~70%にし、前年のリザーヴワインを30%~40%混ぜています。 現在は自社畑のブドウと、買い取りブドウを使用し、レコルタン・マニピュランに限りなく近い、ネゴシアン・マニピュランという形になっています。 その丁寧な畑仕事とこだわりの醸造方法で、優秀なシャルドネが育つモングー村で、格付けされていないエリアにも関わらず、最も有名な造り手となりました。
・Blanc de Blancs Extra Brut NV (ブラン・ド・エクストラ・ブリュット)
シャルドネ100%
・Extra Brut Rosé NV (エクストラ・ブリュット・ロゼ)
シャルドネ、ピノ・ノワール(比率非公開)
・Le Côté Extra Brut NV (ル・コテ・エクストラ・ブリュット)
シャルドネ100%
・Milélsimé 2005 Brut Nature (ミレジメ・ブリュット・ナチュール)
シャルドネ100%