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女性生産者が造る上品で繊細なシャンパーニュ【グロンニェ】

現当主の美人醸造家セシル・グロンニェが、2003年から参画し、2014年に継承しました。コート・デ・セザンヌに位置し、土壌の特徴を生かした女性ならではの作り方で上品で繊細なシャンパーニュ(シャンパン)を造っている生産者をご紹介します。

 

■グロンニェ(Grongnet)の生産者情報

グロンニェのメゾンが所在するトージュ村は「コート・デ・ブラン」よりも南、シャンパーニュ地方の中では最も南の地域に位置しています。地域区分でいうと「コート・ド・セザンヌ」で、ブルゴーニュ地方の北になります。

この土地は、グラン・クリュこそないものの、コート・デ・ブランと同じ良質の白亜質にやや粘土質が加わる土壌のため、白亜特有の豊富なミネラルや酸に加え、力強い果実味と深いコクのあるシャンパーニュ(シャンパン)が生まれています。

女性醸造家のセシル・グロンニェは、2003年よりこのメゾンに参画し、2014年に継承しました。

彼女は、映画に出てくる女優のような美しい佇まいを持っていながら、仕事用の大きな四駆を操り、力強くシャンパーニュを語ります。そんな彼女が造るシャンパーニュ(シャンパン)は、女性ならではの感性で、優しく繊細で複雑なスタイルになっています。

グロンニェの畑は、なだらかな斜面で、日中は太陽の光を充分に受けられ、夕方になると柔らかく温かい光が降り注いで、ブドウにたっぷりとした果実味を与えています。リュット・レゾネ栽培をしており、化学肥料は一切していません。品種の特徴を最大限に引き出すために、品種ごとに区画を分けて栽培されていて、一部の区画には、古代品種も数種類、植えられています。現在、実験的に古代品種のシャンパーニュも造られているそうです。醸造については、ステンレスタンクと大樽の木樽で発酵熟成をしています。

フランス国内での人気が高く50%が、フランス国内のシャンパーニュ(シャンパン)愛好家によって消費されていて、あとの50%は、イタリア、ドイツをはじめ、7か国以上に輸出されています。

グロンニェのラインナップの中に映画のタイトルにもなった「カルプ・ディエム」と、いう名前のシャンパーニュがあります。この名前の意味は、古代ローマの格言で「今を楽しむ」「今を生きる」という意味で、セシルが命名し、ラベルデザインも彼女自身でしています。このシャンパーニュ(シャンパン)には、通常使われるブドウ3品種以外に、古代品種の「ピノ・ブラン」、「プティ・メリエ」、「アルバンヌ」(2014年以降はピノ・グリも入ります)が入っていて、とても複雑な香りと味わいがします。

2011年には、長女が生まれ、現在は、仕事と育児を両立させています。

 

■グロンニェ(Grongnet)のアイテム一覧

・Blanc de Blancs(ブラン・ド・ブラン)

シャルドネ100%

・Blanc de Noirs(ブラン・ド・ノワール)

ピノ・ノワール50%、ピノ・ムニエ50%

・Brut Rosé(ブリュット・ロゼ)

ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネが3分の1ずつ

・Carpe Diem(カルプ・ディエム)

シャルドネ60%、ピノ・ノワール17%、ピノ・ムニエ17%、ピノ・ブラン2%、プティ・メリエ2%、アルバンヌ2%

・Brut Millésime Special Club(ブリュット ミレジム スペシアル・クルブ)

ピノ・ノワール57%、シャルドネ43%

                                
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