250年もの長い歴史の中で品質が磨かれ続け、全世界のシャンパーニュ(シャンパン)愛好家に飲まれているランソン。このメゾンは、ネゴシアン・マニュプラン(NM)で、自社畑以外に、厳選された、契約農家から、シャンパーニュ(シャンパン)の原料となるシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの3品種のブドウを仕入れています。醸造は、村ごとに細かくステンレスタンクに仕分けられ、厳密にテイスティングが行われたあと、ブレンドされます。
また、味わいとしては、酸を残したフルーティーでまろやかな味わいが最大の特徴のランソンを今回はご紹介します。
最も古い、シャンパーニュ(シャンパン)のメーカーの一つは、1760年、シャンパーニュ(シャンパン)地方の、ランスでフランソワ・ドゥラモットによって創設された。と、されています。
その息子、ニコラ=ルイが1798年に継承し、ニコラが元マルタ騎士団の騎士であったことから、マルタ十字に由来されている、レッドクロスがブランド・エンブレムとして、ラベルに印されています。1823年、ジャン=バプティスト・ランソンと、パートナーシップを組み、1837年より「ランソン(Lanson)」と社名を変更しています。2006年からボワゼル・シャノワール・シャンパングループの一員となり、現在にいたります。
イギリスとの関りが深く、イギリスを代表するテニスの試合である、ウィンブルドンテニストーナメントでは、公式シャンパーニュ(シャンパン)として30年以上も飲まれ続け、トーナメント中は、スポンサーヴィレッジや敷地内のお店でも出されています。
歴史的には、ヴィクトリア女王時代より、150年以上イギリス王室で愛され続け、現在、ラベル・ネックにはエリザベス2世女王の名前が刻まれた、英国王室御用達の証が、印されています。
ランソンは、メゾン特有の味の特徴を引き出すため、ほとんどのシャンパーニュ(シャンパン)メゾンが行っている、マロラクティック醗酵を行わず、果実味や新鮮さを、保ちながら、独自の方法により、かなりゆっくりと熟成させています。そのため、通常、他のメゾンのノン・ヴィンテージの熟成期間が15か月にも関わらず、ランソンのシャンパーニュ(シャンパン)は、ノン・ヴィンテージでも最低36か月の熟成期間を設けています。他のアイテムに関して言えば、ゴールドやノーブル・キュヴェのヴィンテージになれば、最低60か月以上の熟成期間を経て、出荷されています。
また、ランソンでは、シャンパーニュ(シャンパン)を造る工程の中で、オリをビンの口に集める、ルミアージュ(動瓶)という作業は、ほとんどが、機械によって行っておりますが、ランソンでは、一部が、伝統的な手作業でもルミアージュを行っており、伝統技術の伝承と、最新の技術と両方の技術をもって品質向上をはかっています。
・クロ・ランソン2006(Clos Lanson2006)
シャルドネ100%
・ランソン・ノーブル・キュヴェ・ヴィンテージ・ブラン・ド・ブラン(Lanson noble cuvee vintage blanc de blancs)
シャルドネ100%
・ランソン・ノーブル・キュヴェ・ヴィンテージ・ブリュット(Lanson noble cuvee vintage brut)
シャルドネ70.5%、ピノ・ノワール29.5%
・ランソン・ノーブル・キュヴェ・ロゼ・ブリュット(Lanson noble cuvee rose brut)
シャルドネ68%、ピノ・ノワール32%
・ランソン・エクストラ・エイジ・ブリュット(Lanson extra age brut)
ピノ・ノワール60%、シャルドネ40%
・ランソン・エクストラ・エイジ・ブラン・ド・ブラン(Lanson extra age blanc de blancs)
シャルドネ100%
・ランソン・ゴールドラベル・ヴィンテージ・ブリュット2005(Lanson gold label vintage brut 2005)
ピノ・ノワール51%、シャルドネ49%
・ランソン・ロゼラベル・ブリュット(Lanson rose label brut)
ピノ・ノワール53%、シャルドネ35%、ピノ・ムニエ12%
・ランソン・アイボリーラベル・ドミ・セック(Lanson ivory demi sec)
ピノ・ノワール50%、シャルドネ35%、ピノ・ムニエ15%
・ランソン・ブラックラベル・ブリュット(Lanson black label brut)
ピノ・ノワール50%、シャルドネ35%、ピノ・ムニエ15%