アイ村で400年の歴史を持ち、フランス政府から有形遺産に指定されている【ゴッセ】

ゴッセはシャンパーニュの中心とも言える、アイ村の村長を務めていたピエール・ゴッセによって1584年に設立されたメゾンで、シャンパーニュ地方では、最も古い、400年と言う長い歴史を持っています。フランス政府から国の文化と歴史を継承する有形遺産に指定されている名門ともいえる「ゴッセ」を今回はご紹介します。

■ゴッセ（Gosset）の生産者情報

シャンパーニュ地方は、17世紀以前は赤ワインの産地でした。その中でも王侯貴族が競って求める銘醸地がアイ村です。ボーヌの赤ワインとともに王室の食卓を彩っていました。ゴッセはそのアイ村にあり、ワインを造っていた最古のメゾンです。

昔ながらの手作業で造っているため、生産量は100万本程度と、かなり少ないです。自社畑は持っていませんが、三世代にわたって付き合いのある生産者からブドウを買っており、本拠地であるアイ村から30km圏内のグランクリュや、プルミエ・クリュのブドウを主に使用し、60村200区画以上のブドウをアッサンブラージュして造り上げています。

また、ゴッセはブドウ本来のフレッシュなアロマを残すために、マロラクティック発酵を行っていません。スティーラージュもフィルターがけも行なわずに熟成に入ります。マロラクティックをしていないため、酸が多く存在しますが、その酸を馴染ませるために、最低で48ヶ月、平均60ヶ月という、法定熟成期間の15ヶ月を大きく上回る長い期間をかけ熟成させています。

本来のシャンパーニュらしい姿を表現するために、30年務めた前醸造責任者の、ジャン・ピエール・マレネの貫いてきたスタイルを守り、丁寧に造りつづけています。

■ゴッセ（Gosset）のアイテム一覧

・Brut Excellence NV(ブリュット・エクセレンス)

ピノ・ノワール45％、シャルドネ36％、ピノ・ムニエ19％

・Grande Réserve Brut NV(グラン・レゼルヴ・ブリュット)

ピノ・ノワール42％、シャルドネ43％、ピノ・ムニエ15％

・Grand Blanc de Blancs Brut NV（グラン・ブラン・ド・ブラン・ブリュット）

シャルドネ100％

・Grand Rosé NV　(グラン・ロゼ)

ピノ・ノワール35％、シャルドネ58％、赤ワイン(ピノ・ノワール)7％

・Grand Millésime 2004(グラン・ミレジム)

ピノ・ノワール45％、シャルドネ55％

・Célèbris I998(セレブリス)

ピノ・ノワール36％、シャルドネ64％