アルノー・ド・シューランはシャンパーニュ地方の、コート・デ・バール地区のセル・シュル・ウルスにあるシャンパンメーカーです。オーナーはアイゼントリガー夫妻。メゾン名のシューランは奥さんの姓です。奥さんには3人の兄弟がおり、セル・シュル・ウルスにはシューランを名乗るシャンパンメーカーが4社あり、その中でもリーダーシップをとる存在として知られています。そこで今回は、「アルノー・ド・シューラン」をご紹介します。
この地域では、これまでは大手シャンパンメゾンに原料のブドウを提供する、ブドウ園が多かった地区ですが、近年ではシャンパーニュ作りまで行う、レコルタン・マニュピラン(ブドウ生産者元詰)が増加し、品質を競い合っています。
アルノー・ド・シューランでは、日当たりの良い斜面に、石灰質土壌の自社畑を6.5ha持っており、農薬、化学肥料は極力使用しないリュット・レゾネ農法を実践しています。
ここで育てられたブドウは全て手摘みで収穫されており、丁寧に収穫されたブドウで毎年平均55000本のシャンパーニュが作り出されています。瓶内二次発酵は3~4年と長めで、複雜なニュアンスとなります。
ブドウの栽培品種は、ピノ・ノワール55%、ピノ・ムニエ25%、シャルドネ20%で、コート・デ・バール地区のブドウ品種の栽培割合の、ピノ・ムニエ41%、シャルドネ34%、ピノ・ノワール25%と比べピノ・ノワールの割合が高めです。ワイン全般にピノ・ノワールの比率も高く、イチゴを基調とするベリー系の香味は、この地区ピノ・ノワールの味わいの特徴を見事に表現されています。お手頃価格でおすすめのシャンパーニュを生み出すことでも知られている。
・Brut Réserve NV (ブリュット・レゼルヴ)
ピノ・ノワール75%、シャルドネ25%
・Brut Rosé NV (ブリュット・ロゼ)
ピノ・ノワール100%
・Cuv6e Prestige NV(キュヴェ・プレステージ)
ピノ・ノワール50%、シャルドネ50%